冷え性①
冷え性って?
「暖かい部屋にいるのに手足が冷たい」
「布団に入っても手足が冷えて眠れない」
「お風呂に入ってもすぐに身体が冷えてしまう」
このように、人が寒さを感じない温度なのに、手足などが冷たくて辛く感じる症状のことを、冷え性と言います。
今回は、冷え性について掘り下げていきます。
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【あなたの冷え性度チェック!】
当てはまるものにチェックしてみましょう。
- ・おなかが冷たい
- ・体温が36.5度未満
- ・赤ら顔
- ・目の下にクマができている
- ・頭痛がある
- ・鼻の頭が赤い
- ・歯ぐきが黒ずんでいる
- ・手足がいつも冷たい
- ・手足がほてっている
- ・青あざができやすい
- ・汗をかきやすい
- ・痔になりやすい
【4個以下の人は…】
冷え度50%。たまに感じる不調は、冷えが原因かもしれません。筋肉は体をあたためる自家発電装置でもあります。運動を生活の中に取り入れるなど、体をあたためる習慣をもうひとつだけ増やしてみましょう。
【5~7個の人は…】
冷え度70%。だいぶ体が冷えています。このままだと病気にかかりやすくなってしまいます。ストレッチやウォーキングなどの運動や、お風呂に毎日つかるなど、体をあたためる習慣を少しずつ増やしましょう。
【8個以上の人は…】
冷え度100%。完全に体が冷え切っています。冷たい飲み物を控え、体をあたためる食品を選ぶ、毎日シャワーだけで済まさずに湯船につかる、ストレッチやウォーキング、筋トレなどの運動習慣を身につけるなど、生活全体を見直す必要があります。
『冷え性』の原因は?
冷え性とは、
末梢の毛細血管が収縮し、血流が滞ることで温かい血液が手足の先まで届かずに冷えてしまう状態のことです。

つまり、「血流の悪さ」が主な原因です。
では、血流が悪くなるのは、どうしてか?
それは…
・運動不足
・ストレス
・自律神経の乱れ
・喫煙
・食生活の乱れ
これらが引き金となり、血流は悪くなります。
それが慢性化することで、冷え性になってしまいます。
血流が悪くなるとは?
体の冷えによって血管が収縮すると、血流が悪くなります。
血流が滞ることで毛細血管まで温かい血液が流れず、ますます手足が冷えてしまうのです。
また、人間の体は冷えると内臓を先に温めようとするため、血液は体の中心に集中します。
そのため、末端となる手足に十分に熱が行き届かないというのも、手足の冷えが慢性化しがちな原因のひとつです。
冷えると何がよくない??
●老廃物が溜まる
冷えで血流が悪くなると、代謝が低下し、体内には老廃物が溜まりやすくなります。
また、お尻や太ももといった下半身に老廃物が蓄積されると、女性の敵ともいえる「セルライト」という塊になることも。
肥満や生活習慣の原因にもなりえます。

●免疫力が低下する
体温が下がることによって免疫力も低下してしまいます。
冷えによって疲労を感じやすくなったり、風邪をひきやすくなったりするのもこのためです。
免疫力が低下したままだと、生活習慣病やアレルギーといった病気につながる可能性もあります。

●肉体面の不調にも
☑慢性的なだるさや疲労感
☑頭痛
☑不眠
☑便秘・下痢⇒肌荒れ
☑食欲不振
☑肩こり
☑頭痛
☑むくみ
特に女性の場合は、体が冷えることによって生理痛が重くなったり、手足がむくみやすくなったりします。
冷えによる不調は、いずれも生活や仕事に大きな影響を与えてしまうため、日ごろから予防策をとることが大切です。
●精神面の不調
体の冷えによる精神面の不調としては、イライラを感じやすくなってしまうことが挙げられます。
冷えによってだるさや頭痛、腹痛といった様々な体の不調が続き、その状態が慢性化してしまうと、うつ状態になる可能性もあります。

体重の約40%を占める筋肉を動かすと、熱が作られて体温が上がります。しかし女性は、男性に比べて筋肉が少ないために、熱が作られにくく、体も冷えやすいという特徴があります。また、血液を心臓に戻すポンプ機能も筋肉が担っているために、筋肉が少ないと、血流も悪くなりがち。人には、病気にならないよう外敵から身を守る免疫システムが存在していますが、そのほとんどは血液の中の白血球が担っています。体温が高いほどそのはたらきは活発になりますが、体が冷えてしまうと白血球の働きも鈍くなってしまいます。

冷え性さんにとって、1番大切なことは、『血流』を改善し、かつ温かい血液を行き届かせるすることです。